「厚板事業の早期定着の勝負師」…SMスチールのキム·ギホ代表取締役 3-2
ところが、私たちがポスコのSTS製品を扱う「ステンレス指定加工センター」であるにもかかわらず、厚板の供給を受けるのに困難が多かった。 仕方なく約400~500トンのSTS厚板を輸入して販売したが、ポスココイルセンターが輸入製厚板を輸入して販売しなければならない現実が理解できなかったりもした。
2017年末、ポスコが推進したSTS厚板の海外賃加工を通じた供給拡大についても期待が大きかった。 ところが、実際に製品が国内に導入された時点で見ると、これらの製品も既存の厚板製造業者が全量独占して流通するものだった。 我々のようなポスココイルセンターは結局、供給を受けることができなかった。 以上が厚板製造業進出を決めた決定的な契機といえる。
▲SMスチールのキム·ギホ代表取締役と本紙のソン·ジョンス副社長が群山工場を見学している。
Q) SMスチールのステンレス厚板製造業進出宣言は関連業界の目や耳を集中させる状況に至り、イシューが発生する度に市場でよく話題になったりした。 竣工するかどうかをめぐり、市場ではうわさも広まっている。 現在、ステンレス厚板工場の工程率など竣工進行状況はどうなのか、竣工日程と本格稼動計画はいつなのか気になる。
A) 竣工式は来年2月20日の予定であり、量産は3月15日に始めるという目標で進行中だ。 機械を安定させるための全体的な機械基礎作業は12月末に終了する予定だ。 今年の春から製作に入った機械装置は機械基礎が完成すると順次設置中であり、現在全体的な設置水準は約50%程度だ。
主要設備別に申し上げると、12月中旬現在、プレスタイプとロールタイプ矯正機(レベラー)2種は機械設置が完了し、熱処理では70%、酸素設備は20%水準で進行中である。 すべての機械設置は来年1月末または2月初めに完了する予定だ。 来年第1四半期は設備および生産安定化に焦点を合わせ、生産性を次第に向上させる期間になるだろう。 第2四半期からは本格的な生産に入る計画だ。
Q) さらに、ステンレス厚板工場を群山に選択した理由と期待する効果についても聞きたい。 また、SMスチール群山厚板工場に導入される設備についても説明をお願いする。
A) 既存のSTS厚板製造工場は浦項に位置している。 当社は地域の均衡発展、全国的顧客会社の対応力強化のために我が国の西北地域である唐津に位置しようとした。 ところが、推進過程で様々な条件に合う敷地を探すのが難しかった。
以後、考えの幅を広げ、南海岸の光陽、東海岸の蔚山まで適合した敷地を探すために全国を対象に調べていたところ、偶然全北群山に私たちに適合した建物が競売に出ていることが分かった。 我が群山工場は2011年度に竣工したが、とてもよく建てられた工場だ。 当初の計画よりはるかに少ない原価で早期に工場建設に着手できると判断され、現在のこの工場を選択することになった。
設備面で、STS厚板工場の最も中核的な設備は矯正機(レベラー)ではないかと思う。 私たちが導入する日本SPCO社のRollType矯正機は厚さ4.7mmから55mmまで、最大幅4200mmまで矯正が可能で、矯正圧力も5700トンだ。 日本のNSSCに匹敵する優れた矯正能力を保有している。
Press矯正機も厚さ40mmから200mmまで最大幅4200mm矯正が可能な2,500トンの第4世代自動矯正方式の設備だ。 日本KOJIMA社製品だ。 この2つのレベルによって群山で生産されるSTS厚板製品の平坦度は世界で最も優秀だと思う。
酸洗設備はドイツ技術を基盤に製作され、廃酸の回収および酸液濃度維持において部分補充方式で効率性を加えた。 一層強化されて施行されている2015年に施行された化評法(化学物質登録及び評価等に関する法律)の基準も完璧に満たし、環境的な側面まで考慮した設備といえる。
AGM設備は、日本とドイツでそれぞれ1台ずつ最高水準の設備を導入した。 一方、安全および生産性を考慮して工程中にクレーンで厚板を運搬することを最小化し、可能な限りRollTableの上にあるように設計した。