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Q> STS厚板工場が周辺予想よりも早く安定的軌道に進入したのではないかと思う。 早期定着の背景を何だと考えますか。
A> 最大の要因は世界的に最高レベルのレベラーを確保したことだと思う。
ステンレス厚板製造工程のうち、熱処理過程で変形した素材の平坦度をつかむのは機械の役割が99%だと思う。 工場にはロール(Roll)タイプとプレス(Press)タイプの2台のレベラーがある。 SMスチールレベルは2,000トンパワーを出す油圧モジュール4セットが8,000トンのパワーを出し、素材自体には5,700トンで直接作用する。 矯正機のパワーと精度は世界最高水準だ。 そこで私たちは「スーパーレベラーで作ったのでスーパープレート」と呼ぶことにした。
また、設備購買の過程全般にわたり、当社内部にない力量はアウトソーシングして力量を補完した。 その結果、国内はもちろん、海外の多くの国々の設備を幅広く検討し、選別して導入することができた。 例えば、AGM(表面自動研磨機)は日本メーカー1台、ドイツメーカー1台で構成した。 新型コロナウイルス感染症の流行直前にドイツ産AGMが設置されて稼動し、これまで確実に役割を果たしてくれている。 私たちの厚板工場設備は該当分野の全世界最高設備の組み合わせだと思う。 その意味で文字通りワールドベスト工場だと自負している。
技術面ではステンレス厚板分野の日本有数の企業の出身技術者である柳井和弘氏を技術顧問として迎え指導を受けている。 特に、我が工場のエンジニアたちが弱いかもしれないステンレスという物質に対する理解および厚板主要工程の根本原理部分で大きく役立ったと思う。
韓国群山工場は建物と設備も新しいもので、社員たちも全般的に若い。 新しい工場を建て、製品も初めて作り出しながら毎日社員も成長している。 1980年代~1990年代の韓国の高度成長期に当時若かった私が感じた雰囲気がある。 一言で「やるぞという情熱」のようなものがある。
このような点が7月から生産され顧客に披露された製品に反映されていると思う。
まず、輸入財が多数を占めているマーケットサイズについて、我が社の全国営業拠点に在庫を備えておいた。 在庫を訪れ、平坦度、表面状態、各種仕上げ状態をその目で見て、世界最優良級と評価してくださる方もいて感謝している。
Q> 厚板製造業への進出当時「輸入材の代替のための物」という話をされましたね。ついに8月10日には輸入代替材の発売を始めましたね。 市場でも期待が大きいと思います。 今後、輸入代替のためにどのような戦略を展開する計画か教えてください。
A> 大きな枠組みから見ると、韓国のステンレス厚板は今までは供給面に制約があった。 全体市場規模が年間約12万~14万トンであるのに比べ、供給能力は輸出を除いて年間約7万~8万トンで需要対比供給能力が絶対的に不足した。 このような供給能力不足は、我々が群山でステンレス厚板を供給することで根本的に解消されていると思う。
ステンレス厚板輸入材は大きく低価格のマーケットサイズ輸入材と高価な高級鋼種輸入材に区分できる。 まず低価格マーケットサイズの輸入財は、先に述べた絶対的な供給能力不足によって、外国産低価格製品に韓国市場をそのまま開け渡したと考えている。
この部門では一番重要なのが価格だが、ポスコでも素材価格に積極的に対応している。 その他、品質格差、注文~入庫までの所要時間、為替リスク負担などを勘案すると、最近は輸入材の魅力度が落ちると判断される。 顧客の立場ではポスコ素材を使用した高品質の厚板を全国各地の5つの営業所で大きな価格差なく直ちに購入できるため、あえて輸入材の使用を持続する理由がないと思う。 当社が輸入品の代替材として生産する「STSスーパープレート-マーケットサイズ」が速い速度で低価格輸入材に代わっていくと確信している。