日本ステンレス(STS)厚板市場に進出したSMスチールジャパン法人
- 2022年5月、日本ステンレス(STS)厚板市場に進出したSMスチールジャパン法人が韓国で作られた自社製品を日本市場に始めて公開
1994年、韓国初のポスコ(POSCO)ステンレス(STS)指定加工センターとして出発したSMスチールは2020年、年間生産規模10万トンのステンレス厚板工場を設立した。 その年の7月、韓国国内および海外市場の販売を皮切りに市場シェアを急速に広げている。 その背景には、製鉄機械で名声の高いスチール・プランテック社(日本)の最新設備、特殊工程を導入したスマートファクトリー、そして各種国際認証の取得および韓国内で最多の船級認証取得などがある。
<写真1>SM鋼STSプレート積載外観1
現在、韓国のSMスチールのステンレス(STS)厚板工場の生産規模は月4千トン。下半期には生産規模が月6千トンに増産される予定であり、出荷の増加に伴い製品保管倉庫を兼ねた出荷の建屋が手狭になり23年には新倉庫の建設に入る計画だ。
<写真2> SM鋼STSプレート積載外観2
ステンレス(STS)厚板の能力は、最大幅は4,000mmまで生産可能であり、様々な鋼種およびDuplex鋼種まで多品種の生産が可能だ。 最近はその技術力を基礎として韓国の大手財閥サムスンと協力し、サウジアラビア最大の石油·天然ガス会社アラムコにも納品した実績がある。
<写真3> JIS規格におけるSM鋼STSプレートのマーキング
一方、SMスチールジャパンの鄭公秀(チョン・ゴンス)法人長は「JIS規格に適合した優秀な平坦度と表面品質の差別化を図った世界最高水準の弊社厚板をご提供することにより日本のお取引様から満足していただけるものと確信しております」と述べ、顧客企業の評価に期待を寄せている。